液体金属 2017 7 17 Marine Day

2016年12月12日の日本経済新聞Web刊には、興味深い記事がありました。

 ドイツのマックスプランク協会が2015年に発表した、
硫化水素で超電導を確認した報告は、世界の材料研究者の関心を呼んだ。
 「水素を金属状態にすると超電導になる」という理論的な予測があり、
水素の代わりに硫化水素を150万気圧以上の超高圧装置の中に閉じ込めて、
金属状態にすることで実現を目指した。
この実験では、超電導になる温度は零下70度と予想以上に高い結果が出たことが、特に注目された。
 大阪大学の清水克哉教授は、
「重要なマイルストーンと言える。
通常の圧力でも室温超電導になる物質の発見や合成につながっていく研究だ」ととらえている。
(引用、以上)
 なるほど。
金属というと、鉄や銅という固定観念がありました。
 水素を金属の状態にすれば、
つまり、水素に金属の性質を持たせればよいということになります。
「気体金属」ですか。
それとも「固体水素」ですか。
 そうなると、窒素や酸素も、金属状態にする、
いや、水素や窒素などの混合物を金属状態にするという発想もあるでしょう。
意外な物質と組み合わせが、室温超電導になるかもしれません。
 さて、ここから先は、「頭の体操」というか「空想科学」です。
 最終的な目標は、超電導で形状記憶の液体金属かもしれません。
低速の時は、長方形の乗り物、
超音速の時は、分厚い大気の中を突っ走るのに、適切な形状に変化する。
ここでいう「液体」とは、形状が自由に変化するという意味の液体であり比喩的なものです。
 空気抵抗は、低速の時には気になりませんが、
超音速になれば、まるで壁のように進路を塞ぎます。
 形状記憶の形状は、コンピューターで制御する。
その形状(外殻)は、超電導状態になっている。
そうなれば、大電流を流しても、問題ありません。
 ただし、内部のセンサーは、銅線などのケーブルは使えず、
光ファイバーケーブルを使うことになります。

CNFの時代 2017 7 9

 19世紀は、「鉄の時代」、
20世紀は、「プラスチックの時代」、
21世紀は、「木の時代」になるかもしれません。
 裏山の木から、自動車を作るのは、そう遠くないかもしれません。
いや、最終的には、航空機まで作るでしょう。

書名 無名でもすごい超優良企業
著者 田宮 寛之  講談社新書

 著者が注目するのは、
セルロースナノファイバー(CNF)だ。
 木材から作られるCNFという素材は、
鉄の5分の1の重さで、強度は5倍。
 いずれは、自動車や航空機のボディに使用されるだろう。
透明性も高いので、CNFが従来のガラスに取って代わるかもしれない。
(引用、以上)
 さらに、CNFの特徴としては、チキソ性が高いことが書いてあります。
チキソ性とは、「止まっている時は固まっているが、
力が加わると、トロトロに溶け出す。
そして、放っておくとまた固まる」という性質です。
 私が、こうした性質から連想するのは、
チキソ性に加えて、形状記憶を加えれば、
車のドアに利用できるでしょう。
(欲を言えば、「完全反磁性」も加えたいところです)
 命令すれば、車のボディの一部が溶け出して、階段状に変化して、
人間が車に乗り込めば、階段がボディの一部へ戻るというものです。
こうして一切つなぎ目のないボディができます。
 車の窓ガラスの部分もボディと一体をなすもので、
必要な部分だけ透明化させるというものです。
こうなると、車のボディは、3Dプリンターで作ることができます。
 いつの日にか、車はアスファルトの上を走るものではなく、
中空に浮いたままで駐車するものとなるでしょう。
そして、空中を高速走行するでしょう。
 小さな車であれば、
自宅で3Dプリンターを使って車を印刷する、
いや、製造するようになるでしょう。


































































































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